エベレストの登頂に成功しました。
これは本当に凄い話であり、尊敬に値する偉業です。
三浦雄一郎さんと言えば、僕たちの年代ではまず「プロスキーヤー」と
して知っていました。
その三浦さんは、どんどん凄い場所を滑り降りるようになり、
今ではスキーと言う範疇にとどまらない「冒険家」となって行きました。
もともとスキーヤーとして、高い山、険しい山から滑り降りていたので、
山そのものに興味が行くのは当然かも知れませんね。
登山家達が、最終的に目指す山はやはりエベレストでしょう。
三浦さんは、そのエベレストに3度目の登頂成功となるのです。
前回、75歳で登頂した時には、その直前に76歳のネパール人が
登頂に成功した為に、世界最高齢記録とはなりませんでしたが、
今回はその記録を4歳も更新した事になります。
三浦さん自身は、最高齢記録と言うよりも、自分自身の記録としての
意識が強いのではないかと思いますが、現実として記録更新となりました。
前回の75歳の登頂の後に、76歳の時に大腿骨の付け根や骨盤を
骨折すると言う事故にあったり、4度もの不整脈の手術を受けている体で、
年齢も80歳となった今、エベレスト登頂に成功するのは、普通の人から
すれば考えられない事です。
三浦さんは、普段から足に重りをつけたり、重い荷物を背負って
歩いたりと、この日の為にトレーニングを積んで来ました。
酸素の薄い高地の環境に慣れる為に、自ら「ミウラドルフィン」を
設立して、低酸素トレーニングが行える施設まで作ったのです。
この施設は、三浦さん自身にもそうですが、今は多くの登山家や
アスリートたちにとっても貴重な設備となっています。
オリンピックで戦うアスリートやテレビでよく知っている
「イッテQ」の登山部として活躍して、今度そのエベレストに
挑戦する事になっているイモトアヤコさんも使っています。
実は、ウチの奥さんも、昨年ヨーガの聖地と呼ばれている
チベットのカイラスに巡礼に行く時にミウラドルフィンに
お世話になっているのです。
カイラスの巡礼は、標高4000メートルから5000メートルくらいまで
上がる事になります。
当然、高地トレーニングをしていないと高山病になってしまう
可能性が高いものなのです。
途中のポイントで、ドクターストップがかかればその時点で
強制的に下山させられてしまいます。
他のメンバーに迷惑がかかり、命も左右する事もあるからです。
三浦さんのこれまでの人生は、このチャレンジの為にずっと
考えて準備してきたと言っても過言ではないでしょう。
そして、これが最終目標ではなく、今後も続けられるものなのでしょう。
この偉業は、三浦さんだけではなく、家族やメンバーの協力が
有っての事でしょうが、三浦さん自身の努力のたわものです。
足の筋肉は40代だそうです。
人間の体は、ちゃんとしたトレーニングをすれば、衰えることなく
まだまだ進化するものなのだと驚きました。
下山を開始した後に、一時脱水症状になったそうです。
同行している息子さんも「こんな父を見たのは初めて」と言うくらいに
消耗したいたようです。
現在は、回復して下山しているようですが、無事に戻って来て、
元気な顔で話を聞かせて欲しいと願っています。
三浦さん、本当におめでとうございます。
ご家族、スタッフ、関係者の皆さんもおめでとうございます。
三浦雄一郎さんを日本人としてと言うより、人類として誇りに思います。
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