出かけてきましたよ。
このライブ、実はライブフリークの“まみゅうさん”と言う
一人のお客さんが自分の好きなバンドを集めて作ったライブなんです。
通常よりタップリ演奏できるように4組に絞り、それぞれのバンドの
世界を表現できるようにしているんです。
イベントとかに全く関係ない一人の女の子が作り上げたライブ。
去年から数ヶ月ずっと頑張ってきた結果がこのライブでした。
好きだけでやるには相当のギャップがある事です。
いやホントにすごいエネルギーです。脱帽です。
さてさて、ライブの方はと言えば、4バンドがそれぞれに違った
個性を出していてなかなか興味深い物でした。
この日のバンドは、よく知っているフランボワズ以外は
全く初めて聞くバンドばかり。
ライブに先立って作っていた「音灯(オトアカリ」のHPで
ちょこっと試聴ができたので何となく雰囲気はわかった。
ここまでやっているのが、このイベントにかけた彼女の気持ちでしょうね。
最初に登場したのは「らうら」
仕事のキリの関係で少し遅れてしまい、途中からしか聴けなかったが、
儚い、実に儚い声。
サビの部分は、彼女の心の叫びのようだった。
切なくなってくるが、苦しくはない熱さをもっている。
ちょっと違うのだが、僕たちの世代では山崎ハコと言えば
わかりやすいだろうか。
次は、ガラッと変わって男の子のグループ「Bitch Lunch Box」
こちらはノリの良いロックバンド。
音で箱を包み込んでゆく。
ブリティッシュ、アイルランド系のようにも聞こえた。
3番目は、また女性ボーカルのバンド「MONSTER」
MCの声は大塚愛と浜崎あゆみを足して2で割ったような
甘ったるい声なのだが、歌うとその声がクリアになる。
声の伸びもかなり良い。
サビでは一転して迫力のある太い声に変わったりする。
これは初めて聴くとビックリする。
たとえは非常に悪いのだが、可愛い女の子が振り返ったら
悪魔になっている。そう、例えばゴーゴンだったみたいな感じです。
歌によって変わって行く声がおもしろい。
そしてトリは「フランボワズ」
この日も、ベースの王西君のシュールなMCが炸裂。
みんなが笑いを押し殺しているところで放り出して曲に入る。
「この後に歌えって言うのかい!」
って感じで歌わないといけない。
歌っている時にはギターのPBMが自分の世界で動き回る。
時々ぶつかるのではないかと気にしながら歌わなくてはいけない。
ヴォーカルの美礼さんは大変だと思う(笑)
しかし、最近貫禄のような安定感が出てきたようだ。
「安定」と言う言葉はバンドをやっている人は嫌うかも知れないが、
不安な感じがなくなったということだ。
これからは演奏に集中して行けると言う事ですよ。^^
昔の歌から、新しい歌までタップリ楽しませてくれました。
ライブで「幸」を聴いたのも初めてだったような気がする。
これも収穫だったな。
バンドの入れ替えの時間で、メンバー達とも沢山話が出来て、
これもまたライブの楽しいところです。
去年ライブの当日限定で出したCDが凄く良かったので、
何とか形を変えてでもアルバムにして出すように勧めておきました。
評判が良いので何か考えたいようです。
全く同じではないでしょうが、もしアルバムになったら
是非聴いてみる価値はありますよ。
一人の女の子の声かけで実現したライブ。
いつもと違った暖かいライブでした。